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商売は人よろこばせごっこ

商売は人よろこばせごっこ



■先週は、友だちと3人で佐賀県〜福岡県を
旅してきました。


今回のお目当ての一つは、佐賀県の御船山楽園に
あるホテルです。


御船山楽園は、佐賀県武雄市の象徴ともいわれ、
江戸時代末期に鍋島家によって、壮大な庭園が
造られました。




■庭園の中にあるホテルは、予約が取れない宿
として有名です。


その理由は、15万坪の庭園と古い建物を活かした
チームラボ制作のアート作品、ならびに、
2019年にクラウドファウンディングを活用して
作った、非常に魅力的なサウナ温泉の施設が
あることです。


首都圏から4時間以上かかる厳しい立地の中、
低投資で価値を上げる良い事例を体験できました。







■同じく先週、仕事で地方都市駅前の書店を
利用した際の話です。


広域で店舗展開するこの書店で、本を買い、
会計をしようとすると、有人会計レジが3つ、
セルフ会計レジが3つありました。


有人会計レジは1つ稼働していましたが、
そのスグ後ろで5人のスタッフが話しています。
レジに並んだ私は10秒ほど待ちましたが、
セルフ会計で済ませました。




■この会社は、効率化のためにセルフ会計の設備
投資をしたと思いますが、働く人への投資
(働きかけ)がなされていないのか、先述のような
状況になったのでしょう。


このような事例は、この会社に限ったことでなく、
企業規模の大小を問わず、あらゆる業種で、
(経営者が無自覚のうちに)起きている事象です。


慢性的かつ構造的人手不足に対応し、戦略として
の設備投資は理解できます。


しかし、アメリカ流の経営術を使うあまり、
机上の利益計算を重視して、経営判断している
もではないかと思います。


すなわち、経営者は


利益重視~自社主体思考〜現場弱体化〜現場での顧客無視


の状態を想像できていないのではないでしょうか?





■書店のビジネス書のコーナーには、
いかに稼ぐか、いかに儲けるかの類の本は
数多くありますが、


あえて、ビジネスと言わずに、本来の商売とは、
自分や自分の大切な人が、お客さまだったら、
どんな商売の仕方がいいのかを考え、
実践し続けることだと思います。


それは、特別で、難しいことでありません。





■例えば、チェーンレストランで近ごろ増えている
お客さまが、卓上のタブレットを使って注文する
テーブルオーダーシステム。


このお店に、私たちの大切な親世代の方がお見え
になったら、さりげなく、その方のご注文を
お手伝いさせていただく・・・。




■商売とは、本来、人と人とが心を通わせる行為。
大手ネット通販でも、お客さま一人ひとりに
合わせたコミュニケーションを採ろうと懸命に
努力しています。


私たち中小企業は、お客さまに目線を合わせ
お金やシクミでは買えない人間性を発揮して
お客さまのお役に立つことが、自社の末永い
繁栄につながるものと確信します。


以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も、皆さまにとって、
最幸の一日になりますように。

日々是新 春木清隆

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人生は
よろこばせごっこ

(漫画家アンパンマン作者 1919~2013年)
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