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日常

遠回りの先に見える世界

■先週の金曜日(7/4)は予定していたイベント
が延期になったので、空白の時間ができました。
午前中は家族とお墓参りに行き、午後は久しぶり
に映画館へ足を運びました。。


映画は約3時間の長尺でしたが、その長さを感じ
ることなく最後まで心震える思いで観ることが出
来ました。
今日はその映画を観て感じたことを共有します。





■現在は、“タイパ(タイムパフォーマンス)”や
“コスパ(コストパフォーマンス)”といった言葉
が当たり前のように使われる時代で、


効率やスピードが評価され、「いかに短く、早く
結果を出すか」が重視されがちです。


しかし、この映画ではむしろ“速さ”ではなく、
“深さ”が追求されていました。





■派手な演出や説明に頼ることなく、丁寧に積み
重ねられた時間と感情が、静かに、しかし力強く
胸に響いてくる。


効率化や便利さを追い求める先に、必ずしも感動
や共感があるわけではなく


むしろ、まどろっこしいくらいの非効率な過程の
中にこそ、“人間らしさ”や“魂のこもった仕事”
が宿る・・・。


そんなメッセージを、この映画から受け取りまし
た。





■これは私たち中小企業の経営にも通じるのでは
ないでしょうか。


売上やシェアの拡大を目指す前に、
「誰に、何を、どう届けたいのか」という原点を
問い直すこと。


社員さんを数値で管理する前に、“信頼関係”を築く。


業績と同様に、価値観や志を共有することに、
もっと時間をかけてもいいのではないか…。


目に見える数字を整えるよりも先に、
目に見えない「安心して働ける空気」を整えるこ
とが、結果として組織の底力になるのだと感じて
います。





■たとえ目先の利益につながらなくても、理念や
誇りを貫く選択ができるかどうか。


長い目で見たときに、そうした積み重ねこそが、
会社の“本当の資産”になるのではないでしょうか


私たちは、ときに「あえて効率と距離を置く」と
いう選択肢も持っていてよいのだと思います。


一見、遠回りに思えるその選択が、実はもっとも
深く、もっとも強い土台をつくってくれる。


映画を観ながら、そんな大切なことを、あらため
てかんじた次第です。


以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。


今日も、皆さまにとって、
最幸の一日になりますように。


日々是新 春木清隆

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「最も遠くまで行く人は、
最も遠回りをした人である」

ジャン=ジャック・ルソー
(フランスの思想家 1712~ 1778年)
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