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日常

経営者の潜在意識(習慣実践)が未来を創る

■出張の日は、朝5時台の電車に乗ることが多い
ので4時頃起きます。


以前は4.5時間睡眠でしたが、皆さまご存知の
ように、最近の研究で7〜9時間が最適とされて
いるので、夜は8〜9時頃には寝ています。


出張のない日や休日も、夜の予定がないときは、
だいたいそんな早寝早起きの毎日です。







■先週は、顧問先各社の冬の賞与について、お話
をお聞きすることが多い週でした。


過去最高業績の会社がほとんどで、社員の皆さん
に過去最高額の賞与を支給できると話す、経営者
の皆さんの満足げな表情を見て、とても嬉しい気
持ちになりました。


今回は、その喜びの会話の中から見えてきた、
「潜在意識」が持つ経営への影響について共有し
ます。




■その会話とは、業績が低迷している小会社の対
策を社長と二人で話していた時です。


『その会社の3年後の経常利益を社員一人当たり
年間300万円とする。』と、ごく自然な口調で話
されたのです。


ご存知の通り、わが国の法人の約7割が赤字とい
う厳しい環境です。そのような閉塞感の中で、こ
の言葉が自然と出てくるのは、この社長の潜在意
識の中に「できて当然だ」という確信があるから
だと直観しました。





■私たちの日常の行動は、論理(顕在意識)では
なく、9割以上が潜在意識の自動プログラムによ
って実行されています。歩行、運転、毎朝のコー
ヒーといった日常の動作や習慣は、すべて潜在意
識の自動プログラムで実行されているのです。


潜在意識とは、過去の経験や感情、思考の繰り返
しから形成された「心の自動操縦プログラム」で
あり、私たちの信念や行動を無意識に決定づけて
います。





■この社長の場合、この10年間で売上を2倍、
利益を17倍に伸ばし、社員一人当たり年間利益
額は740万円超という具体的な実績を積み重ね
てきました。


この圧倒的な成功体験こそが、潜在意識に深く刷
り込まれ、先の「300万円は通過点だ」という信
念となって表れているのです。





■この潜在意識の力を活用している実例が、大リー
グで活躍中の大谷翔平選手です。


ご存じの方も多いと思いますが、高校時代から活
用していた「マンダラチャート(目標達成シート
)」は、抽象的な夢を具体的な行動に落とし込み、
潜在意識に達成を刷り込むための非常に有名な手
法です。





■ここから、私たち中小企業経営において、この
潜在意識を活用する方法をご紹介します。


まず、3年程度の中期経営計画を立てます。
この計画は経営者自身が心から納得し、達成でき
る未来をカラーで鮮明にイメージできるまで考え
抜くことが重要です。


つぎに、計画の全体像を明かさずに、しかるべき
幹部や担当者と、中期と短期の経営計画を立てる
のです。


このあたりは、会社によって事情が変わってきま
すが、

要は、実務ベースでかかわる人が

「自分たちの計画だ」と心から納得し、

合意を形成するまで十分な時間をかけることが、
よい結果につながります。





■そして、立てた計画の進捗状況をメンバーと一
緒に、最低月一回、見直す時間(習慣)を持つこ
とです。

いわゆるマネジメントサイクルの実践です。

この地道な作業を繰り返していくことで、

成功体験が反復され、組織の潜在意識に

「私たちは目標を達成できるチームだ」

という信念が定着していくのです。





■潜在意識の扉は、日々の小さな成功体験と地道
な継続的な行動(習慣)によって開かれます。


計画を立てたら、あとは「私たちはできる」と信
じて、ただコツコツと実行(習慣)するのみです。


皆さんの揺るぎない信念と習慣実践が、力強い成
長のステージへと導いてくれると確信しています。


以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。


今日も、皆さまにとって、
最幸の一日になりますように。


日々是新 春木清隆

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思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

マザー・テレサ(修道女 1910~1997年)
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