繁栄の原理原則は“人づくり”にあり
■先週の仕事は月曜日の都内から始まり、土曜
日は仙台で終えました。その土曜日の朝、氷点
下の夜明け前から、いつものジョギングコース
へ。冷たい空気の中を走るうちに、身も心もシ
ャキッと整い、爽やかにリフレッシュすること
ができました。
■いま国内は、2月8日の投票日に向けて選挙
戦の真っただ中にあります。この選挙戦の中心
となっている二つの政党の党首が、ともに松下
政経塾の出身者であることから、あらためて感
じたことをご紹介します。
松下政経塾は、パナソニック創業者・松下幸之
助氏が私財70億円を投じて設立しました。
1980年(昭和55年)4月の開塾以来、先に挙
げたお二人をはじめ、県知事や市長などの自治
体首長、地方議員といった政治家、さらには経
営者や大学教員など、日本の中核を担う多くの
人財を輩出しています。
■約半世紀前、日本の未来を見据えて松下幸之
助氏が創設した松下政経塾の取り組みが、時を
経て着実に実を結んでいることを感じます。
そこには、物事が繁栄していくための原理原則
に基づいた「考え方」と「やり方」があります
これは企業経営にも通じるものがあると感じて
おり、その一部をご紹介します。
■まず「人をつくる」という考え方。経営の神
様といわれた松下さん。創業の頃、社員さんに
話された
「松下電器は何をつくるところかと尋ねられた
ら、松下電器は人をつくるところです。あわせ
て電気器具もつくっております。こうお答えし
なさい」
このような基本思想が松下政経塾にも流れてい
ます。
■では、どのように人を育てるのか。松下さん
が書かれた松下政経塾の設立趣意書の中に、
「人間とは何か、天地自然の理とは何か、日本
の伝統精神とは何かなど、基本的な命題を考察
研究し・・・」とあります。
ここから読み取れるのは、「やり方」よりも
「あり方」を重んじる姿勢です。言い換えれば
「理論」だけでなく「実践」を大切にしている
ということではないでしょうか。
■その考え方を示す象徴的な事として、毎朝の掃
除習慣では、トイレ掃除は朝6時(夏期)また
は6時半(冬期)から始まる全体掃除の一部と
して現在でも行われています。
開塾当初、エリート意識を持って入塾してきた
1期生に対し、松下さんは
「君ら、政治を志すというが、掃除もできん者
に何が変えられる。まず、自分の周りを清める
ことから始めなさい」と言い放っています。
■手元に1981(昭和56)年4月7日に発行さ
れた『リーダーを志す君へ 松下政経塾塾長講
話録』があります。そこで松下さんはこのよう
なことを話されています。
『私たちは五十年とか七十年とかいう期間の
つなぎをしているわけですね。短期間ではあ
るけれども、その時期を背負って立っている
みんなそうです。長久な過去、未来をつなぐ一
部分です。しかし、その一部分というものは、
きわめて大事なものである。われわれのやり方
によって、未来が変わってくるのですから。』
80歳を超えてなお、日本と世界の未来を思い
続けた松下幸之助氏の志に触れ、今朝は身の引
き締まる思いとともに、清々しい意欲が湧いて
きた今朝でした。
以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も皆さまにとって、
最良の一日になりますように。
日々是新 春木清隆
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「きみたち、日本を頼む。世界を頼む。」
松下幸之助(実業家/1894~1989年)
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