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「この会社に入って良かった」と言われる組織のつくり方

■毎年4月、新たに社会人になった人たち200
~300人と新入社員研修を通じて、接していま
す。


今年の新入社員は、Z世代と呼ばれる1997年〜
2012年頃に生まれた人です。毎年、新入社員に
かんする情報を仕入れていますが、今年は書籍


『Z家族 データが示す「若者と親」の近すぎ
る関係 』(光文社新書)をざっくりと読んで臨み
ました。


今回は、今年の新入社員研修をつうじて感じた
ことや考えたことを共有します。





■先にご紹介した書籍は、博報堂生活総合研究
所というシンクタンクが、30年前と同じ設計で
実施した若者調査をもとに、20歳前後のコアZ
世代とその親世代を比較した本です。


本書では、Z世代には家族とのつながりを大切
にし、家族との関係の中で物事を考え、行動す
る人が多いということが書かれています。


同世代の息子を持つ親として、共感する部分も
少なくありませんでした。


本書で紹介されていた調査データの一部を下表
でご紹介します。




■実際、今年の研修でかかわった人たちの中に
は、データにあるように「家でひとところに集
まって家族とよくおしゃべりする」家庭で育っ
たと感じる人がいる一方、まったく異なる環境
で育ってきた人もいました。


気になって統計資料を調べてみると、ひとり親
世帯は6,5%で、その約半数は貧困状態にあり
ます。


さらに、虐待の件数も高い水準で増加傾向を示
しています。




■これらのことから、実際に現場でかかわった
人たちから感じたことの解像度が上がり、より
クッキリと見えてくるものがあります。


それは、豊かな家庭で育った人たちと、その対
極の環境で育った人たち、そして、その間には
グラデーション状にそれぞれ固有の環境で育っ
た人がいるということです。





■このように「2極化・多様化」する人たちに
社会人として、プロとしての「あり方」や
「やり方」を伝え、仕事での歓びを感じ取って
もらうにはどうしたらよいかを以下に共有しま
す。


・純粋な興味から相手のことを知り、


・小さな成功体験を積み重ねられるように、


・仕事の割り当てと見守り、寄り添いを行い、


・共に振り返る。


・そして、承認・称賛を丁寧に重ねることで


・自立・自走につなげていく





■「経営=心+科学」であると本欄でもお伝え
してきましたが、まず、起点となるのは


「相手に対する純粋な興味(心)」です。


そして、「人は無限に成長し続ける(心)」と
いう信念(心)が必要です。


その上で、小さな成功体験ができるような、
仕事や環境を整え、ともに振り返る(科学)を
繰り返し、それが、自立・自走できる人を育て
ることにつながります。





■ここまで書いてきて、
「それは分かっているのだが・・・」という声
も聞こえてきます。


人生も、子育ても、仕事も、手間ひまをかけた
分が確かに帰ってくるという因果応報は法則の
ように存在します。


実際に、経営者から現場まで、このような考え
方を同じ方向を向いて取り組んでいる企業の多
くは、安定した成長を続けています。


そして、そこで働く多くの人は口をそろえて
こう言います。


「この会社に入って良かった」と


以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。


今日も皆さまにとって、
最良の一日になりますように。


日々是新 春木清隆

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人材はコストではない。最も価値ある投資である。

ジャック・ウェルチ(経営者 1935~2020年)
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