逆境を成長のバネに変えるのは経営者の「人格」
■先週は月曜日から金曜日まで首都圏で仕事を
し、土曜日は静岡市の顧問先での勉強会でした。
静岡で行われた勉強会は、社員さん以外に一般
の方も参加できる形式で、今回が33回目にな
ります。
内容は『大義に生きた日本人たち』と題して、
人として、日本人として大切にしたい心を再認
識させられる感動の勉強会でした。
https://www.murata-brg.co.jp/seminar
■同じく先週、建設・設備工事業を営む顧問先
の社長と、現在、中東で起きている紛争の影響
について対話しました。
その内容は、原材料の高騰や製造停止に及び、
該社の売上減は必至で、そのインパクトは、
コロナ禍の時と同等を想定することが堅実で
あるとの認識に至りました。
■この環境変化に対し、社長は、この逆境は
会社をより強くするチャンスであると判断し
ました。
会社強化の骨子は、幹部を中心とした人財育成
とローリング方式での管理会計の実践です。
■今から半世紀前の1970年代、わが国では石
油の価格が、一気に4倍に跳ね上がるオイルシ
ョックに見舞われました。
この逆境を機会に、会社を「強靭化」し、会社
成長のバネとした先達がいます。
その「強靭化」は、嵐が過ぎるのを待つ
「耐え忍び」とは、本質的に大きな違いが
あります。
単なる「耐え忍び」とは、コスト削減・人員削
減・操業縮小など、「守りの縮小均衡」です。
一方、「強靭化」とは、危機を強制的な構造改
革のチャンスとして能動的に利用することです。
■このような逆境について、自身の経験や多く
の経営者から学んだことがあります。
それは「逆境」は経営者の「人格」が問われて
いるのだと。
■逆境に直面したとき、一般的には、まず
「知識」を使って「思考」します。
「市場はどう変わっているか」
「競合は何をしているか」
「コストをどこで削れるか」
これは当然の出発点です。
逆境の本質は、正解が見えないことです。
どれだけ考えても「これで絶対うまくいく」
という確証は得られません。
そのとき「思考」だけの人は止まります。
「もう少しデータが揃ったら」
「もう少し状況が明確になったら」
と先送りを繰り返します。
■「意思」は強ければ良いというものではあり
ません。
強い「意思」が自分の利益・保身・名声に向い
ていると、どこかで破綻します。
強い「意思」を持ちながら誤った方向に進んだ
経営者は数え切れません。
「意思」には方向性が必要なのです。
そして、その方向性を決めるのが「人格」です。
■「情報」は氾濫しています。
「知識」はお金で買えます。
「意志」は鍛えられます。
しかし、「人格」は自分自身と向き合い続けた
時間の積み重ねでのみ得ることができるのです。
■では、どのようにして「人格」を高めるのか。
最も有効だと実感しているのは「振り返り」の
習慣化です。
以下、「振り返り」の際に自身に問う内容を
表にしましたので、参考にして頂ければ幸い
です。
ちなみに、冒頭でご紹介した静岡の顧問先の
社長は「振り返り」の基本である日記を毎日
20年以上自社のホームページで公開していま
す。
以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も皆さまにとって、
最良の一日になりますように。
日々是新 春木清隆
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人格は繰り返す行動の総和である
アリストテレス
(哲学者 紀元前384~322年)
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