お客様の喜びから、利益を生み出す
■日経新聞の報道によりますと、三菱UFJ銀
行など5大銀行の4〜6月期決算は、過去最
高益を更新しています。
その大きな要因の一つが、金利の上昇です。
貸出金利が上がったことで、預金金利との差
である「利ざや」が広がり、銀行の収益を押
し上げました。
また、3大メガバンクグループの2026年3
月期決算も、そろって過去最高益を更新。
純利益の合計は、約5.3兆円に達しています。
一方私たちは、自分の預金をATMで引き出
す際でも、時間帯によっては手数料が取られ
ている状況は変わりません。
■銀行のATM手数料は、契約内容などによっ
て異なりますが、一般的には、
・通常時間帯の自行ATMは無料
・時間外は有料
・他行ATMは有料
・コンビニATMは有料
というように、便利になるほどお金がかかる仕
組みになっています。
この事例から、銀行から学ぶべき教訓として、
「価値に値段をつけられないか?」を考えてみ
ようと思いました。
■しかし、もう一歩深く考えてみると、単に
「何に値段をつけるか」だけでは、長くお客様
から支持される経営にはつながりません。
本当に考えるべきことは、
「お客様は、何に困っているのだろう」
「何をしてさしあげたら、本当に喜んでいただけるだろう」
ということではないでしょうか。
お客様の困りごとに向き合い、より喜んでいた
だける商品やサービスを考え、試行錯誤を重ね
ていく。
その結果として新たな価値が生まれ、その価値
にふさわしい価格をいただけるようになる。
これが限られた人財や資金で経営する私たち中
小企業にとって、長く続く健全な経営の姿なの
だと思います。
■単純な事例で考えてみます。
今、私たちがラーメン店をやっているとします。
その隣に、上場企業でラーメン店を展開する会
社が出店してきた場合、どのような手段で生き
残っていくでしょうか。
資金力や知名度、仕入れの規模では、大手にか
ないません。
しかし、地域のお客様を深く知り、小回りが
きくことは私たちの強みです。
味や作り方、メニュー、店舗の雰囲気、お客様
とのコミュニケーション方法など、大手ではで
きないアイディアが100以上出てくると思いま
す。
常連のお客様の好みを覚える。地域の食材を取
り入れる。高齢の方や子ども連れでも利用しや
すい店にする。お客様の声を聞き、少しずつ改
善を重ねる。
そうした小さな工夫を日々愚直に続けることで
お店はやがて、「地域になくてはならない店」
へと進化していくのではないでしょうか。
■人類はじめ、この地球上の動植物は、環境の
変化にあわせて、途方もない時間をかけて進化
してきました。
今、私たちの周りでも、
・デフレからインフレへ
・人口増加から人口減少へ
・人余りから人手不足へ
という、大きな環境変化が起きています。
これまでの成功体験や仕事のやり方を守ってい
るだけでは、環境の変化に取り残されてしまう
かもしれません。
■だからこそ、
「どうしたら自分たちが儲かるか」
だけではなく、
「どうしたらお客様にもっと喜んでいただけるか」を問い続ける。
その問いを起点に、小さな改善と挑戦を重ねて
いくことが、結果として自社の価値を高め、
適正な利益を生み、長く繁栄する経営につなが
るのだと思います。
環境が変わる今、私たちはお客様のために、
何を変え、どのような価値を新たに生み出し
ていけるでしょうか。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も皆さまにとって、最良の一日になりますように。
日々是新 春木清隆
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窮すれば変じ、変ずれば通じ、通ずれば久し
行き詰まれば変化が起こり、
変化すれば道が開け、
道が開ければ長く続く
易経(中国の古典)
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