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「100億円」の、その先にあるもの

■今回は、「100億宣言」から考えたことに
ついて共有しようと思います。
「100億宣言」とは、経済産業省・中小企業庁
と中小機構が推進する、売上高100億円を
目指す中小企業が、自社の成長戦略を対外的に
宣言する制度です。

https://growth-100-oku.smrj.go.jp/


宣言できる企業は、売上高10億円以上
100億円未満の中小企業で、現在3,981社が
宣言しており、34社がすでに達成しています。


宣言している企業の売上規模別分布は下表の
ようになっています。




■筆者の顧問先でも2社がエントリーしており
両社とも直近の売上高前年比は120%を超えて
います。


もちろん、宣言だけで業績が伸びたわけではあ
りません。経営者と社員の皆さんが、日々努力
を重ねてこられた成果です。


そのうえで、目標を明確にし、公にすることに
は、大きな力があると感じています。
目指す先が共有されると、「自分には何ができ
るか」を考えやすくなり、部署を越えた協力も
生まれます。


筆者も、仕事では株式公開、個人ではマラソン
大会への挑戦を通じて、「目標」が日々の意識
と行動を変えてくれることを実感してきました。





■ただ、ここで立ち止まって考えてみたいこと
があります。
それは「目標」と「目的」の関係です。


目的は「何のためにするのか」。
目標は「そのために、どこまで到達するのか」。


本来、目標は目的を実現するための道しるべで
す。ところが、日々の仕事に追われるうちに、
「何のために」が薄れ、数字の達成だけに意識
が向いてしまうことがあります。




■その結果、「目標」は達成したが、「目的」
とは大きく外れてしまい、こんなはずではな
かったという状態になるのです。


それは個人の例ですと、健康のために始めた
マラソンで、タイムにこだわりすぎて膝や腰を
痛めてしまう。


会社の場合ですと、長期的な発展のためが
「目的」だったはずが、「目標」を意識するあ
まり、無理な要求が増え、職場が疲弊し、人が
辞めていくことがあります。


また、近ごろ報道されている、強いリーダーシ
ップで成長を遂げた世界的な上場企業が、目標
達成を優先するあまり招いたとされる会計不祥
事などはその典型例です。





■ではどうしたら、会社が「目標」の力を活か
し、健やかに成長するには、何が必要なのでし
ょう。


それは、その土台に「人を大切にする経営」を
据えることだと考えています。


会社に関わる人々の幸せを経営の目的に置く。
売上や利益は、その幸せを実現し、守り続ける
ために欠かせないものです。だからこそ、しっ
かりと稼ぐ。そして、数字の先にいる人を見失
わない。


そして、以下の5者を、この順番で幸せになっ
てもらうのです。


1,社員とその家族

2,社外社員(下請け・協力会社の社員)とその家族

3,現在顧客と未来顧客

4,地域住民、特に障がい者や高齢者などの社会的弱者

5,株主・出資者・支援機関


この考え方は、わが師である坂本光司先生が
8,000社以上を訪問・研究した成果であり。
筆者の経験と学びをつうじた、揺るぎない信条
でもあります。





■「何のために、この目標を目指すのか」
「その実現によって、誰が、どのように幸せになるのか」


目標を掲げるときも、達成に向けて懸命に走っ
ているときも、ときどき、この問いに立ち返り
たいと思います。



以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。


今日も皆さまにとって、最良の一日になりますように。


日々是新 春木清隆

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物に本末あり、事に終始あり

物事には根本と枝葉があり、始まりと終わりがある。

出所:大学(中国の古典)
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