心と行動の積み重ねが未来をつくる
■今週の日曜日(6/15)久しぶりに10㎞を走っ
てきました。このところバタバタしていたので約
2週間ぶりのランニングです。
走り始めて2kmほどは、体がとにかく重く、
「今日はやめようか」と思うほどでした。
やはり、日々の積み重ねがいかに大切かを、
あらためて実感しました。
走ることを習慣としてから、ずいぶん経ちますが、
2週間も走らずにいたことはマレなので日ごろの
積み重ねの大切さをあらためて実感するとともに
ようすを実感できる身体のはたらきが2週間で、
これだけ低下するのに対して、目に見えない“心”
はどうなんだろう?
「心には毎日雑草が生える」といわれる“心”。
“心”のようすに注意をこらし、日々の手入れす
ることは大切だな~、と思ったことについて共
有します。
■先週、アメリカの都市で暴動が起き、政府が兵
隊を出動し鎮圧をはかっている報道がなされてい
ました。
20代の頃から政治には一定のキョリをおいてい
るのは、諸先輩をみていて、自分にとって不都合
なことは、人のせい、会社のせい、政治のせいに
することはカッコ悪いことだと感じているからで
す。
そのぶん、自分のおかれた場所で、やるべきこと
をコツコツとやることを心がけています。ただ、
理想通りにはなかなかいかないのが現実でもあり
ます(汗)。
■同じく20代の後半、チェーン店の事業統括を
していたときのことです。
店舗の責任者が異動すると、その店の雰囲気が
ガラリと変わることに気づきました。
それは責任者の「心の状態」が、そのまま店に
反映されているのだと、やがて気づいたのです。
明るい人がリーダーになると、店全体が明るくな
る。逆に、沈んだ心持ちの人がリーダーになれば、
空気も自然と重くなる。そして、その空気感はや
がて業績にも影響を与えていく
――このことを、経験を通して学びました。
■それらの経験も含めて、
筆者は『経営=心+科学』という考えを提唱して
います。
この方程式は、企業に限らず、個人・自治体・
国家といった、あらゆる組織に当てはまる普遍的
な原則だと思っています。
それは、その責任者たる人の“心”の状態が組織
全体にひろがるということです。
■先のアメリカの報道の例ですと、その是非は
ともかく、その国のリーダーの「心の状態」が、
社会の動きに反映されているのではないか…。
そんな見方もできるのではないでしょうか。
一方で、1945年、日本が敗戦を迎えた直後。
昭和天皇が連合国軍最高司令官 マッカーサー元
帥のもとを訪れた際、次のようなお言葉をのこさ
れています。
『敗戦に至った戦争の、いろいろな責任が追求さ
れているが、責任はすべて私にある。
文武百官は、私の任命する所だから、彼らには責
任がない。私の一身はどうなろうと構わない。
私はあなたにお委せする。
この上は、どうか国民が生活に困らぬよう、連合
国の援助をお願いしたい』
それを受けたマッカーサーは、次のように答え
ました。
『かつて、戦い破れた国の元首で、このような
言葉を述べられたことは、世界の歴史にも前例の
ないことと思う。占領が平穏に進んでいるのも、
すべて陛下のお力によるもの。今後も、どうか
お力をお貸しいただきたい」
■天皇陛下のご本務とは、日本の「祈り」です。
ともに生きてきた国民の幸福を、さらには世界の
人類の幸福を、ひたすら願う「祈り」です。
この祈りは「自分のため」ではなく、
「国民のため」「国のため」に捧げられるのが
おおきな特徴です。
このような天皇を象徴としていただく一国民
として、
日々、何を見て、何を感じ、どのように心を
整えていくのか――その積み重ねが、やがて
社会全体の空気をつくり、未来をかたちづくって
いくのではないかと思います。
身体を整えるように、心もまた整える。
静かに思いを巡らせ、静かに行動する。
その姿勢こそが、混沌とする時代において、
未来を照らす一筋の光となる気がしています。
以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も、皆さまにとって、
最幸の一日になりますように。
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「自分を制する者は強い。」
孔子(思想家 紀元前551年 ~ 紀元前479年)
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