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日常

倒産しない会社をつくる、たった一つの習慣

■先週は土曜日・日曜日と仕事がなかったので、
フル充電ができました。土曜日は諸準備をととの
え、夕方から温浴施設まで走り、サウナと温泉を
たのしみました。


特にサウナ~冷水浴~外気浴というおなじみのサ
イクルは気持ちよく、外気浴をしていて空や雲、
まわりの木々に自分がとけ込んだような感覚にな
り、なんとも言えない陶然とした心地を味わいま
した。





■さて、今回は先週、顧問先企業の社長・役員と
一緒に実施した「自社企業診断」について共有し
ます。


この診断の目的は、ずばり「倒産しない会社をつ
くること」にあります。


現在、5年以内に約18.3%の企業が倒産また
は廃業するといわれています。(中小企業白書)
 

一方、上場企業(約4,000社)の平均倒産確率
は0.10%と、圧倒的に低い水準です。


上場企業の倒産確率の低さは、社会的信用と資金
調達力などがありますが、なんといっても大きな
要素は、厳しい上場審査基準を通過した会社だけ
が上場できるという点にあります。





■今回の診断を行った顧問先は、実際の売上規模
において、上場企業と遜色ない水準にあります。
ただし、上場する意志は現時点ではありません。


それでも、「倒産しない会社」であり続けるため
には、自らの状態を客観的に見つめ、定期的に点
検する習慣が不可欠です。そこで、企業診断を行
ったのです。



一般的な上場審査項目は、以下の5項目観点から
構成されています


1,企業の継続性および収益性

2,企業経営の健全性

3,コーポレート・ガバナンスおよび内部管理体制の有効性

4,企業内容等の開示に関する適正性

5,公益・投資者保護の観点





■筆者は中小企業の経営者として、株式公開審査
を受け~通過し、その厳しさを、体験をつうじて
味わってきました。


その経験を活かし、上記5領域をさらに10項目
に細分化し、それぞれに対して10問ずつ、加え
て「持続的成長」の観点から20問――合計120
問の質問を作りました。


それに答えることで、自社を俯瞰する診断結果が
得られる仕組みです。



(筆者作成)



■当日は、社長と役員が、昼食をはさんで6時間
じっくりと診断に取り組みました。


普段はあまり意識していなかった視点からの問い
かけに答えることで、新たな気づきや共通認識が
生まれ、診断終了後には、今後の打ち手について
の明確な方向性が見えてきました。


今後は、この診断結果をもとに、会社が持つ資源
をどう活用し、いかに「倒産しない会社」をつく
っていくかの実行フェーズに入っていきます。





■このところマスコミで報道されている芸能人や
大手企業の不祥事は、自らの考え方と行為を客観
的に診断~判断できなかったことが、大きな要因
なのではないでしょうか。   


私たち中小企業経営にかかわる個人ならびに法人
も同じです。


毎朝、鏡で自分の顔をみるように、自らの姿かた
ちを確認できるような習慣があると、すこしは健
全な歩みができると思う次第です。



以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。


今日も、皆さまにとって、
最幸の一日になりますように。


日々是新 春木清隆


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「絶えず自己認識、自己観照する」

松下幸之助(日本の実業家/1894~1989年)
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