「沈思黙考」が導く思考
■今月1日から3日間、伊豆高原で合宿研修を受
講してきました。
この研修は、毎年同じ時期・同じ場所で受講して
おり、自分自身と深く向き合う大切な時間となっ
ています。
今年もまた、自然の中で静かに自分と向き合うこ
とで、たくさんの気づきを得られたことに心から
感謝しています。
■研修の中心は、自分の考え方や思い込み、価値
観など、普段は意識していない
「自分が信じていること」から少しずつ自由にな
るためのワークが中心です。
日々の生活の中では、
「こうあるべき」
「こうしなければならない」
といった固定観念にとらわれることがあります。
しかし、その枠組みを一度外してみると、新しい
視点や柔軟な考え方が生まれることに気づかされ
ます。
自分自身の“思考の癖”を見直すことが、
成長への第一歩であると改めて感じました。
■この3日間は、基本的にスマホやパソコンなど
の電子機器に触れないことが推奨されています。
さらに「ワーク」の時間以外は、食事の時間もふ
くめ、会話を控えるように決められています。
■スマホは確かに便利な道具ですが、その便利さ
の裏で、私たちは気づかぬうちに多くの時間や心
の静けさを失っているのかもしれません。
実際、飲食店でご夫婦や友人同士と思われる
二人が、それぞれがスマホを見ながら食事をして
いる様子や
電車の中で、ベビーカーに乗った乳幼児にスマホ
を見せて、そのお母さんもスマホに見入っている
姿はどこか、不自然で寂しさを感じる瞬間でもあ
ります。
■この3日間、スマホから離れたことで、
「便利さの裏にあるもの」に気づき、
「何もしない時間」や
「ただ自然の音を聞く時間」が、
こんなにも豊かで満たされたものなのかと、
改めて実感しました。
■スマホを手放し、言葉を交わさずに静かに過ご
していると、自然と意識が自分の内側に向かいま
す。
思考は穏やかに落ち着き、物事をより深く、多角
的に考えられるようになり
忙しい日常では得られないような、本質的な問い
や答えが浮かび上がってきました。
そして、外からの情報や刺激が減ることで、感情
の波が静まり、心が穏やかで平和な状態を取り戻
していくのを感じました。
この静けさの中にこそ、本来の自分と向き合う時
間があるのだと思います。
■筆者は、毎朝の瞑想や日記など、内なる自分に
目を向け、振り返ることを続けています。
今回の合宿をきっかけに、それに加えて
「スマホの使用時間を意識的に管理すること」や、
年に数回、
「数日間の“沈思黙考の時間”をスケジュールに
組み込むこと」を決めました。
情報があふれる現代だからこそ、
何もない静けさの中に身を置き、
自分の心と丁寧に向き合う時間を大切にしたい…。
そんな想いを強くした3日間でした。
以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も、皆さまにとって、
最幸の一日になりますように。
日々是新 春木清隆
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「静けさは偉大なる力の源泉である。」
オリソン・マーデン(哲学者1848~1924年)
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