2026年:「今まで通り」が最大のリスクになる年に
■新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
国内の年明けは、おおむね平和な様子で迎えら
れたことを心からありがたく感じています。
同時に、次の世代により良い状態でバトンを渡
していくために、自分にできる役割を一つひと
つ果たしていこうと、改めて気持ちを引き締め
た元日でもありました。
■さて、毎年恒例の情報発信です。
今年も、歴史の流れやマクロ時流の視点から、
中小企業経営者として判断の軸を整えるための
考え方を共有したいと思います。
今年の干支は丙午(ひのえうま)です。
丙午というと、1966年生まれの人口が少ないこ
とに象徴されるように、過去には迷信的な見方
が広く信じられてきました。
「気性が激しい」「不幸を招く」といった言い
伝えが、人々の行動にまで影響を与えた事実は
今振り返ると考えさせられるものがあります。
■このように、干支というと、占いや迷信のよ
うに感じる人もいるかもしれません。
でも本来の干支は、未来を当てるものではな
く、長い歴史の中で「人や組織がどんな流れ
で変化しやすいか」を整理してきた考え方で
す。
これは、現在、デフレからインフレに転じてい
るマクロ経済とよく似ています。経済の話も、
未来を正確に予言するものではなく、
「この状況では、こういう変化が起きやすい」
という傾向を知り、準備するためのものです。
大切なのは、信じるかどうかではなく、
流れをどう読み、どう行動するかです。
■今年を一言であらわすと
「次の成長段階へ進むための大切な転換点の年」です。
まず、人の面。
現場から率直な意見や違和感が出てくることが
あります。私たちの役割は、それを問題として
押さえ込むことではなく、なぜ今その声が出た
のか、その背景を考えることです。声が上がる
こと自体組織にまだ力がある証拠です。
次に組織運営の面。
これまであいまいでも回っていた判断や役割分
担が、通用しにくくなります。個人に頼った決
定やなんとなく続けてきたやり方を変える時期
です。
「だれが、何を、どこまで決めるのか」
をはっきりさせ、現場が迷わず動ける状態を
つくるチャンスです。
また、限られた人や時間をどう使うかという
判断も重要です。
すべての仕事に同じ力をかけることはできませ
ん。守る仕事と、これから育てる仕事を見極め
優先順位を明確にすることで、さらなる成長が
期待できます。
■さらに、以前の本欄でもご紹介した大きな歴
史の流れをご紹介します。ここから、経営の大
局観をもつヒントにして頂ければ幸いです。
下表のとおり、わが国の近代史は、40年周期で
上昇と下降を繰り返しています。そして、2025
年からは上昇基調が40年間続くことになります。
反転の瞬間を正しく捉えられる会社は、最大の
チャンスになります。
今年は、結果だけでなく「流れ」を読む年で
す。
変化を恐れず、内にある力をどう外に出してい
くか。その準備ができているかどうかが、これ
からの経営を左右する分岐点になるでしょう。
■最後に、以下の問いをぜひご自身に投げかけ
てみてください。
これらに向き合い、行動に移せるかどうかが、
2026年を好機にできるかどうかの分かれ道に
なるはずです。
Q1 現場が困っていることを、見ないふりをしていないか
Q2 人に頼りすぎて、仕組みを整えることを怠っていないか
Q3 決めるべきことを、先送りにしていないか
Q4 失うことを恐れて、手放す判断を避けていないか
Q5 変えるべきことを「うちは特別」と正当化していないか
以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今年も、皆さまにとって、
最幸の一年になりますように。
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2025年、日本は再び甦る兆しを見せるであろう。
2050年になったら列強は日本の底力を認めざるを得なくなるであろう。
森信三(教育者 1896~1992年)
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