未来の経営陣に、本当に必要なものとは
■年が明けて早くも二週間が経ちました。
皆さまも、すでに通常運転、あるいは全開
モードで仕事に向き合っておられることと
思います。
先週、顧問先の後継者の方と対話する中で、
「未来のマネジメントチーム(経営陣)」に
ついての話題となりました。
対話を通じて、改めて大切だと感じたことが
ありますので、今日はそれを共有したいと思
います。
■その会社は創業60年を超える老舗企業。
後継者である3代目の経営者候補は、非常に
誠実で、何事にも真剣に向き合う有能な方
です。
未来の経営陣について話す中で、私たちはある
共通認識に至りました。
それは、
「仕事ができること」以上に、
価値観やベクトル(向かう方向)がどれだけ
一致しているかが重要だということです。
■一般的な経営の現場では、
・どうすれば効率が上がるか
・どちらの方が得か
・どんな制度や戦略が正解か
といった議論が中心になりがちです。
もちろん、それらは必要です。
しかし現実には、そうした議論を重ねても、
「思ったような数字にならない」
「組織がうまく回っていない」
という会社が少なくありません。
なぜでしょうか。
■それは制度や戦略が「建物」だとすると、
働く人一人ひとりの心の状態である組織風
土は、その「土壌」にあたります。土壌が
しっかりしていないと、いかに優れた制度
や戦略を作っても機能しないことは自明の
理です。
その組織風土のベースとなるのが
会社の存在意義や目的を示す「経営理念」、
目指す姿を示す「ビジョン」です。
更に最下層にあるのが「経営者の心」です。
すなわち、会社経営において、数字や状態を
左右する一番重要なことは制度でも戦略でも
なく、
経営者・経営陣がどんな心で会社に向き合って
いるかということになります。
■この考え方を図にしたものが、
「真経営ピラミッド」です。
これは、筆者自身の実務経験から導き出された
いわば経営における岩盤のような信条です。
水が高いところから低いところへ流れるよう
に、経営もまた、下層が整えば上層が自然と
整っていく。そんな“法則”に近いものだと感
じています。
■では、未来の経営陣に求められるものは何
でしょうか。それは、仲良し集団ではありま
せん。
必要なのは、対話する覚悟です。
・立場や年齢を越えて話すこと
・違和感を、その場で言葉にすること
・結論が出るまで、逃げずに向き合うこと
そして何より大切なのは、
「想い」のレベルで話せているかどうか。
■社員さんたちに10年後、どんな景色を見せ
たいのか。
この問いについて、
経営陣が腹の底から語り合えているかどうか
が、チームの強さを決めるのです。
制度や戦略を考える前に、
まず経営陣の「心」と「方向」をそろえる。
遠回りに見えて、
実はこれが、最も確実な近道なのではないでしょうか。
以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も、皆さまにとって、
最幸の一日になりますように。
日々是新 春木清隆
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「早く行きたければ一人で行け。
遠くまで行きたければ、みんなで行け」
アフリカのことわざ
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