自社が選ばれる理由を、即答できますか?
■年が改まり、早くも3週間目。
「1月行く。2月逃げる。3月去る」
と言われるように、時間の流れの速さを改めて
実感しています。
私事で恐縮ですが、本来この春に大学を卒業す
る予定だった息子が、来春の卒業となることを
知ったのは、今から1年以上前のことでした。
その息子が、先週、就職先からの内定連絡が来
たことを教えてくれました。
一時は起業を試み、法人登記まで済ませたので
すが、どういう訳か方向転換し、今回の内定に
至っています。
話を聞くとその会社はハードワークで有名な会
社。誰に似たのか好き好んで苦の道を選んだよ
うです。
さて今週、都内で打ち合わせを行う機会があり
ました。内容が少しデリケートだったため、
近くのカラオケルームを利用しましたが、その
際に感じたことを、今回は少し考えてみたいと
思います。
■今回使用したカラオケルームは部屋数およそ
20~30程度。スタッフは20代の方たちで、
都内ではよく見かけるごく一般的な店舗でした。
商売としてのカラオケルームを考えた場合、
基本的には「場所貸し+時間商売」なので、
商圏人口と競合状況でほぼ売上が決まる業種で
はないかと感じました。
もしこのカラオケルームを経営するとしたら、
考えられる打ち手は、今回の商談のように違う
利用シーンでの活用促進や、営業時間の見直し
顧客データを活用して結びつきを強めるなどで
他店との差別化の余地が他業種に比べそれほど
多くないのではと思いました。
■一方で、同じ都内に数多く見かけるラーメン
屋さんの場合、隣同士とはいえないけど、ごく
近所に3軒あるラーメン屋さんで1軒が長蛇の
列。他の2軒はガラガラといった光景はよく目
にします。
しかし、カラオケルームですと、1軒が満室で
あれば、2軒目、3軒目へとお客さまが流れて
いくことが想像できます。
■さて、あなたの会社は何番目のラーメン屋さ
んでしょうか・・・。
これらのことを私たちの商売に置き換えて考え
てみると、それぞれの商売で「圧倒的な支持を
お客さまから得ているかどうか」が、繁栄の分
かれ目になるのではないでしょうか。
では、皆さんの会社では、そのためにどれだけ
時間を費やしているでしょうか。
経営陣においては、その時間が全執務時間の
20%以上が理想値です。
■では、その時間で何を考え、実践していくの
か。
少なくとも、私たち中小企業にとって、大前提
となるのは価格競争ではありません。
圧倒的な支持をお客さまから得ること。
そのために、私たちが取り組むことは、
差別化するポイントを絞り込むことです。
先のラーメン店の例で言えば、
多様化しているラーメン業界の中で、
「どんなラーメンを、誰に、どんな場面で、いくらで食べてほしいのか」
これを徹底的に考え、試行錯誤を重ね、取り組
み続けているからこそ、寒い日も雨の日も行列
が絶えない店になるのです。
日々の忙しさの中だからこそ、
改めて「自社を何で選ばれる存在にするのか」を
考える時間を、大切にしていきたいものです。
以上、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も、皆さまにとって、
最幸の一日になりますように。
日々是新 春木清隆
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小さな工夫の積み重ねが、
他社を寄せ付けない差を生む。
柳井正(1949年~ ユニクロ社長)
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